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【バスケットボール】2023年9月2日、歴史に残る一日

バスケットボール男子ワールドカップ2023、

日本代表はアジア1位という結果を残し、

パリオリンピックへの出場権を得ました。

 

順位決定のためのリーグ戦は、

予選1次リーグの結果に加えて

8/31、9/2の2戦の結果が上乗せされて

最終的な順位が決められました。

 

8/31は南米、ベネズエラ戦。

9/2はアフリカ、カーボベルデ戦。

 

日本はこの2戦を2勝し、

トータルの成績を3勝2敗という結果で

勝ち越しを決めました。

 

 

個人的に、9/2のカーボベルデ戦が

とても印象に残りました。

これまで日本代表が体験したことの無いような

シチュエーションになったからです。

 

その特記事項を2つに絞って

日本代表へのリスペクトを語りたいと思います。

 

1つ目。

富永啓生という比類なきプレイヤーについて。

 

2018年のウィンターカップ準決勝で

桜丘高校と福岡第一高校が対戦しました。

富永啓生は当時高校3年生、

そして優勝候補の福岡第一高校の主力選手には

同じく2023年ワールドカップのチームメイト河村勇輝が

高校2年生ながらも注目を浴びていました。

 

youtu.be

 

スリーポイントラインから遥かに遠い位置からの

ディープスリーを複数本決めたり、

ステップバックからの難しいスリーポイント

キャッチアンドリリースのクイックスリーポイント

ペイントアタックからのフローター、

面白いくらいにシュートが決まり

その試合の前半はリードして終えました。

当時の高校バスケ界をざわつかせた試合です。

 

その後、福岡第一が後半に修正して

見事勝ち上がり、大会優勝を飾りましたが、

この富永啓生のプレイは多くの人の心に残りました。

 

個の力で、強敵を脅かすというスタイルには

本当に驚かされました。

しかも、その富永啓生のビッグプレイは

決してマグレではなくて

普段の練習から準備をしていることで

戦略の一部に組み込まれていたことなのでしょう。

 

そこから5年が経ち、

2023年9月2日、ワールドカップ

富永啓生のプレイが今度は世界を驚かせます。

 

前半だけで4/4本のスリーポイントを決め、

後半も追加得点をあげます。

最終的には、6/8本(75%)のスリーポイントの結果で

本来の姿を世界の舞台で見せつけられた気がしました。

 

6連続スリー成功なんて

これまでの日本の試合で

なかなか見られるものではありませんでした。

 

大体の場合、周りに止めれます。笑

しかし、今回のチームでは

「もっとやれ、それが(富永啓生の)仕事だ」と

本人も周りも自信満々に押し出せたのが、

この結果に繋がったのだと思います。

 

8/29のオーストラリア戦では

10本放った富永のスリーポイントシュートは

ことごとく外れました。

それでも打ち続ける気概というか勇気というか

外すことを咎める文化ではなく、

挑戦しないことを強く非難される文化が

本当に素晴らしいと思います。

 

 

2つ目。

第4クォーターの失速です。

 

テクニカルファウルをもらって

フリースローを一本決めるまでは

カーボベルデの一方的な得点が続き、

日本のシュートはことごとく外れる

という悪夢のような時間が続きました。

 

日本代表の快進撃が止まらず

第3クォーターは

73対55点で18点差のリードで終えました。

 

18点という得点差は

現代バスケでは10分もあれば

逆転することが出来る点数です。

 

それは日本代表の選手たちも

スタッフ陣もみんな頭では分かっていることであり

気を緩めることなく10分間を戦い切ろう

というマインドになるのは必然です。

 

ただ、相手の気迫や

無意識下のプレッシャーなどが重なると

話が別になり、

いつも決めているシュートが

決まらないことも出てきます。

 

バスケットボールは試合終了の瞬間に

1点でも上回っているチームが勝利します。

その過程や個人成績は全く関係が無く、

シンプルに試合終了のブザーが鳴る瞬間の

チーム得点の結果で勝敗が決まります。

 

決して日本が消極的になったようには

見えませんでした。

ちゃんとシュートを打ち切って

攻撃を終えていましたし、

相手のカーボベルデのシュートは

前半からそこそこ決まっていました。

 

フィジカルや高さでは

日本を大きく上回っているチームなので

決して容易に勝てる相手ではありません。

18点差にまで広げられたのは

日本代表の努力によるものです。

 

ジリジリと追い上げられ、

突き放したい心理とは裏腹に

ことごとくシュートは外れてしまう。

 

でも、結果は

試合終了のブザーが鳴った時には

日本代表は9点差のリードで終えて

見事勝利を飾りました。

 

カーボベルデの猛攻を受けましたが、

4クォーターの結果は7対16でした。

もし、日本代表が無得点であったとしても

ディフェンスの力で

いずれにせよ勝利を得ていることになります。

 

追われる立場で

しかも

シュートが入らないもどかしさで

我慢の10分間だと思いますが、

そこを勝ち切るだけの強さを見せてくれたので

実力で掴んだ勝利なのでしょう。

 

勝ちの定義を知る者だけが

勝つための条件を見つけられます。

得点を取ることよりも、

得点差を広げて安心することよりも、

勝つことはどういうことかをよく理解し

最後までそこにフォーカス出来ていた

素晴らしい試合運びだったと思います。

 

チームが勝利に照準を当てて

目的がブレなかったように感じました。

 

 

人口56万人の小さな規模の国が

ワールドカップで初出場を飾り、

彼らには彼らのストーリーがある中で

目の前の1勝を勝ち取るために

必死に戦って素晴らしいパフォーマンスを

見せてくれました。

 

両チームともにリスペクトです。

 

改めまして、

パリオリンピックの出場権を得た日本代表の皆さん、

本当におめでとうございます!

(熱が冷めないので、続編を書きますw)

 

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