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【教育】将棋・感想戦

将棋の感想戦をご存知ですか?

 

 

将棋に興味・関心が向くようになり、

対局を視聴する機会が増えました。

 

将棋は将棋盤と駒を介して

二人の人間が対戦する競技です。

ゲームやスポーツでの対戦を思い返したときに

将棋の「感想戦」が特異的だと感じました。

 

感想戦とは、

対局終了後に行う検討を指します。

開始から終局まで、あるいはその一部を再現して

対局中の着手の評価・検討を

対戦者同士(ときに+α)で行うのです。

 

参考文献)

日本将棋連盟コラム

 

感想戦に込められているメッセージとは? 

伝え合いともに道を究めようとする日本文化の美学

【子供たちは将棋から何を学ぶのか】 安次嶺隆幸

www.shogi.or.jp

 

 

勝敗の結果によって感情の変化が生じながらも

それをそっと折りたたんで一旦しまい込んで

気持ちを切り替えて

より高みへと「最善の一手」を追求する時間が感想戦です。

 

感情のコントロール(特に潔さや謙虚さ)が必要なのと、

自分の手の内を明かしてしまうのと、

その両方で勝ち負け以上のものを得ようとする文化に

好奇心が駆り立てられました。

 

「反省会」というと

どうしてもネガティヴな点に着目して

粗探し、失敗の原因追求(ときに犯人探し)を

してしまいがちなことも少なくはないのでしょうが、

感想戦では、より良い選択・判断は何だったのか

ということをいろいろな角度・分岐から

対話を通じて考察していくという営みが生じます。

 

この発想は

何も将棋に限らず(元々、感想戦は将棋由来の言葉のようです)、

他の競技や競技以外の他分野にも応用できるように思えます。

 

「失敗してもいい」

「負けてもいい」

そこから次への糧を導き出せれば

勝ちにも負けにも意味が付帯されるのです。

 

このような検討過程を

対戦相手と共有するというところにも

味があると受け止めました。

 

自分だけが得をすればよいという発想ではなく、

お互いに気付き・学びを共有して、

その上で次は勝つ、負かせるというハードルが

より高みへと導いてくれそうな気がします。

 

もちろん、すべての感想戦

例外なく高尚なものであるとは限りませんが、

将棋や囲碁等に見られる、感想戦という習慣・文化に

何というか敬意のような心情が

自然と湧いてくるように思えるのです。

 

正しい・誤っている

成功・失敗

ミスあり・なし

そのような短絡的な結論付けというよりは

もっと高次な邁進が感想戦によって

生まれてくるのを見るのが好きです。

 

効率の良い教育環境が成立する条件として

「安全に失敗できる」

「結果を恐れず積極的に挑戦できる」

「得られた結果から気付き・学びを拾える」

この3つが重要だと考えます。

 

なかなか難しい要件だとは思いますが、

アクティヴ・ラーニングの原則でもあるので

将棋の感想戦を手本にして

いいところを取り入れていけたらと思います。

 

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