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【映画】聖の青春

1998年8月8日、

棋士 村山聖8段が29歳の若さで他界しました。

 

 

その25年後の

2023年8月8日に羽生善治9段が

SNSで次のようなコメントを発します。

 

「村山くんは今何を思っているだろうか」

 

 

 

東の羽生、西の村山と言われ、

羽生善治さんの生涯対戦成績が

6勝8敗(不戦敗を1つ含む)と

当時、圧倒的な強さを誇っていた羽生さんを

大いに苦しめた棋士の一人です。

 

羽生さんのコメントを見て、

ふと映画を観たくなり、

帰宅してから映画「聖の青春」を視聴しました。

twitter.com

 

 

以前、漫画「聖-天才・羽生が恐れた男」を

読んだことがあるので

大枠のストーリーは知っていたのですが

出演した役者たちの気迫の込められた演技に

圧巻されてばかりでした。

csbs.shogakukan.co.jp

 

将棋盤を挟んで二人の人間が対峙します。

相手が指すまでの時間を考慮すると

動的な戦いというよりは

静的な戦いになることが

何となく想像される一方で

映画の対局シーンは

対戦者同士の緊張感や迫力が

存分に伝わってくるような素晴らしい映画です。

 

 

村山聖さんは

幼少の頃よりネフローゼ症候群を抱えており、

闘病生活を常に隣り合わせの日々から

棋士になる人生を選択します。

 

のちに膀胱癌を患い、

わずか29歳という若さで

この世を去るまで

真剣に生きてきた様子が

いろいろな媒体に今も記録されています。

 

メメント・モリという言葉があります。

いつか訪れる自身の死を意識することで

今を大切に生きようという姿勢に傾く

というようなラテン語由来の概念です。

 

死を意識することでしか、

今を大切にできないと思うと

それはそれで寂しいことですが

村山聖さんは、人生の至る節目で

自身の死を身近に感じていたから余計に

生きることに対して

貪欲で真剣で誠実であり続けたのかもしれません。

 

 

死後に神格化されるわけでもなく、

距離感を見失うことなく

没後25年経った今も友のことを思い

そして

友から思われる、その関係性が

どうしようもなく尊いと思ったのです。

 

 

映画の見どころとしては

役作りのために増量した

村山聖役の松山ケンイチさんと

仕草がいちいちそっくりな

羽生善治役の東出昌大さんが

将棋盤を挟んで

まるで本当に斬り合っているかのような

死闘のシーンを挙げたいと思います。

youtu.be

 

 

漫画「聖」もオススメです。

 

次は映画原作の

「聖の青春」大崎善生 著 [2002年 講談社]を

読んでみたいです。

bookclub.kodansha.co.jp

 

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